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B型大動脈解離に対するステントグラフト内挿術を受け,右外腸骨動脈を損傷の後に死亡した事例

B型大動脈解離に対するステントグラフト内挿術を受け,右外腸骨動脈を損傷の後に死亡した事例

名古屋地裁 平成23年10月28日判決 事件番号 平成21年(ワ)第5244号

 本件は,被告病院において,B型大動脈解離(大動脈解離のうちB型といわれるものは下行大動脈に解離が止まるものである。)に対するステントグラフト内挿術を受けた患者が,右外腸骨動脈の損傷の後に死亡したことにつき,亡患者の子である原告らは被告に対し,病院側に手術ミスがあったなどとして,債務不履行または使用者責任に基づき損害賠償を求めた事案である。

 裁判所は,亡患者の右外腸骨動脈の損傷は,挿入時のステント用シースの操作によって生じたと推認することができるとし,担当医師にはステント用シースの操作に当たり血管壁からの強い抵抗を感じたときはこれに応じて操作を中止すべき注意義務があるにもかかわらずこれを怠り,操作を継続して右外腸骨動脈の血管を損傷し,さらに上方に向けて挿入し続けた過失があり,右外腸骨動脈の損傷による出血と患者の死亡との間の相当因果関係を否定することはできないとして,逸失利益,慰謝料等相当額を認めた。



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