事例集(最近の裁判例)
- 大動脈弁置換術後に脳梗塞を発症し,左半身の機能障害等の後遺障害を負った事例
- 東京地裁 平成22年12月13日判決 事件番号 平成20年(ワ)第21427号 本件は,大動脈弁閉鎖不全症(AR)にり患していた患者が,被告病院において大動脈弁置換術を受けたと... 続きを読む»
- 原告らの長男の乳児(生後4か月)が,被告会社運営の認可外保育施設のベビーベッド上にうつ伏せの姿勢で就寝中に呼吸を停止した状態で発見されて救急搬送先で死亡した事故について,原告らが,被告会社の保育従事者がうつ伏せ寝を放置した鼻口部の閉塞による窒息死であると主張し,被告会社,施設園長,保育従事者,監督官庁の大阪市ら合計8名に対して損害賠償を求めた事案において,亡Aの解剖所見,分娩時・発育時の状況に加え,保育従事者である被告2名の供述の信用性を肯定して亡Aが本件事故発見前及び本件事故発見時に顔を横向きに寝ていたと認定し,鼻口閉鎖等による窒息死ではなく,被告ら主張の乳幼児突然死症候群(SIDS)と認めるのが相当であるとして,原告らの請求を全部棄却した事例
- 【事件番号】 大阪地方裁判所判決/平成23年(ワ)第6616号 【判決日付】 平成26年9月24日 主 文 1 原... 続きを読む»
- メニエル氏病と診断され左肘内側に薬剤の静脈注射がされたところ,左正中神経障害等の後遺障害が生じたとして損害賠償を求めた事例
- 岡山地裁 平成23年6月14日判決 事件番号 平成17年(ワ)第153号 本件は,被告医院においてメニエル氏病と診断された患者が,同医院医師の指示で看護師により左肘内側に対してメイロンとメチ... 続きを読む»
- 胃癌と診断され胃の亜全摘手術を受けた後に胃癌ではなかったことが判明した事例
- 東京地裁 平成23年5月19日判決 事件番号 平成20年(ワ)第16546号 本件は,被告病院において胃癌と診断されて胃の亜全摘手術を受けた患者が,後に胃癌ではなかったことが... 続きを読む»
- ベナンバックスを過剰投与され死亡したことについて,投与を指示した医師のほか,調剤及び調剤監査を行った薬剤師らにも過失が認められた事例
- 東京地裁 平成23年2月10日判決 事件番号 平成20年(ワ)第5781号 本件は,肺癌の再発,転移で被告病院に入院していた患者に対し,ベナンバックス(ペンタミジン)が3日間連... 続きを読む»
- 抗てんかん剤投与の中止後に誤嚥性肺炎を発症、転院させる義務を怠ったため死亡したとした件
- 鹿児島地裁 平成29年5月19日 判決 事件番号 平成27年(ワ)第597号 抗てんかん剤を処方されていた患者に脳梗塞が認められたため、投与が中止されたが、けいれん発作によりベ... 続きを読む»
- 左顔面神経麻痺に対する治療のため星状神経節ブロック(SGB)を受け,その後低酸素脳症による重篤な後遺障害を負うに至った事例
- 東京地裁 平成24年1月26日判決 事件番号 平成19年(ワ)第31594号 本件は,被告病院に左顔面神経麻痺に対する治療を受けるため入院中であった患者が,頸部星状神経節に対す... 続きを読む»
- 膀胱癌治療のため入院中,担当医師が心不全を検査鑑別し適切な治療を施していれば患者の死亡を回避できたとして損害賠償を求めた事例
- 山形地裁 平成24年3月27日判決 事件番号 平成19年(ワ)第371号 本件は,膀胱癌に対する治療のため被告病院に入院し,その後死亡した患者について,担当医師が亡患者の心不全... 続きを読む»
- 看護師らが心拍数モニターのアラームに対応すべき注意義務を怠り,呼吸停止状態に陥って植物状態となり,その後死亡した事例
- 神戸地裁 平成23年9月27日判決 事件番号 平成21年(ワ)第591号 本件は,低酸素脳症の既往がある原告らの子(本件事故時23歳)が被告病院に入院中,呼吸停止状態に陥って植... 続きを読む»
- PCI(経皮的冠動脈形成術)治療の際、狭窄が九〇%から九九%造影遅延に悪化した冠動脈九番に対し措置も行わなかったことに注意義務違反ないし過失はないとされた事例
- 横浜地裁 平成25年9月25日 事件番号 平成23年(ワ)第2376号 主 文 一 原告ら... 続きを読む»
- 甲状腺機能障害の患者が、B型肝炎の診療契約が成立していたのに専門医への紹介義務を怠ったとして損害賠償を請求した件
- 京都地裁 平成28年2月17日 判決 事件番号 平成25年(ワ)第3628号 B型肝炎ウイルスキャリアの男性が、甲状腺機能障害と診断され、B型肝炎が悪化した場合は別病院を紹介す... 続きを読む»
- 約8年前に腹壁膿瘍掻爬術・不良肉芽切除術を受けた際,腹部にドレーンを遺残され,これに起因する痛みが継続した事例
- 大津地裁 平成23年2月25日判決 事件番号 平成21年(ワ)第1247号 本件は,約8年前に被告病院において腹壁膿瘍掻爬術・不良肉芽切除術(以下「本件手術」という。)を受けた... 続きを読む»
- 進行性の左眼視力低下治療のための前頭側頭開頭手術を受けたところ,誤って右側を開頭したため結果として両側頭部の開頭手術を受けることとなった事例
- 岡山地裁 平成23年5月18日判決 事件番号 平成20年(ワ)第486号 本件は,被告病院において進行性の左眼視力低下治療のための前頭側頭開頭手術を受けた患者が,担当医師が本来... 続きを読む»
- 手掌多汗症に対する胸腔鏡下胸部交感神経遮断術(ETS)を受けた後,重度の代償性発汗が発現した事例
- 東京地裁 平成23年11月24日判決 事件番号 平成21年(ワ)第5513号 本件は,Y1病院(紹介元の医療機関)において手掌多汗症の診察を受け,Y2病院(紹介先の医療機関)... 続きを読む»
- 腰椎椎間板ヘルニア手術後の長期治療、再手術は、誤った手術がされたためだと損害賠償を請求した件
- 名古屋地裁 平成28年5月17日 判決 事件番号 平成26年(ワ)第4893号 腰椎椎間板ヘルニアと診断された患者が椎弓切除術を受けたが、腰痛が消えなかったため、再手術を受けた... 続きを読む»